下調べこそが転職成功への早道!しっかりとした企業研究で満足する結果を得ましょう!
転職活動で重要な項目と言われるものはいくつかありますが、選考の最終段階で特に重要になってくるのが企業研究です。なぜかというと最終段階の選考では、その企業に対する熱意や入社意欲を測る質問が多くなる傾向があるからです。
そのときに他の企業と比べて何が違うのか、どうして入りたいのかを明確に答えるには企業研究を行って説得力を増しておくことが重要なのです。それでは重要な最終選考のポイントを左右する企業研究について、「企業研究とは」という説明と、おすすめの具体的なやり方をご紹介していきます。最終選考をクリアするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
企業研究とは
企業研究とは主に下記の3つの項目を把握することを指します。それは、その企業のビジネス内容の把握、企業理念の把握、どんな社員がいるかの把握をして、企業への総合的な理解度を高めていく活動です。具体的にどんなことを行うのか、1つずつご紹介していきます。
ビジネス内容の把握
自分が受ける企業のビジネスの内容を把握することは、下記の3つを理解することにつながります。
・誰に対して
・どんなものを
・どんな風に提供しているか
例えば、個人税理士事務所の場合で考えてみます。
・誰に対して:地場に根付いた中小企業や個人~小規模チェーンなどの飲食店に対して
・どんなものを:毎年の決算処理や確定申告、お困りごとの相談などを
・どんな風に:範囲問わずに相談できるコミュニケーションで提供している
これが、金融特化した税理士法人であればこのように変化します。
・誰に対して:ファンド・不動産業界に対して
・どんなものを:税務ストラクチャリングなどを
・どんな風に:資本構成や国際税務を押さえて総合的にリスクを検討しながら提供している
これを理解するにはビジネスの成り立ちや特化している業務領域、得意としている業種などを把握しておかなければなりません。企業研究の前に業界研究を行い、どのようなカテゴリにその事務所や法人が属しているのかを把握しておいた上で企業研究をすれば全体像をつかむことができます。
企業理念の把握
企業理念とは、その企業が今行っているビジネスを通じて実現したいことを指します。今行っているビジネスが手段だとすると、企業理念はその先にある大きなゴールを指しています。短期的な目的ではなく長期的な目的として置かれていることが多いため、内容としては抽象的な意味合いが強いケースが多いです。
例えば「税務業務を通じて、日本の大多数を占める中小企業の活性化を実現する」など、目指す方向性を示したものが企業理念として掲げられていることが多いです。
社員の紹介があれば参考に
企業やその働き方を知っていくには、社員の紹介を見るのが一番わかりやすいです。採用ページや求人募集などに掲載されている人材は社内で評価が高い人材、欲しい分野で活躍する人材が選ばれていることが多いです。そのため、その方の仕事内容を見れば具体的な内容かが理解しやすく書いてあります。
また、その人はどのような能力やスキルを身につけているのか、どのような姿勢で仕事に取り組んでいるのか、ということを勉強すれば求めている人材像をより具体的にイメージすることができますよ。
企業研究からわかること
IR情報
IRとは、Investor Relations(投資家向けの広報活動)のことを指す略語で、企業の財務状況が明確になっているものです。これまでも財務や税務を扱ってきているわけですから、専門家ならではの視点でIR情報を見たときに、何を読み取ることができるかは非常に重要です。一般的には将来性や、現在の財務状況、今後数年の見通しなどを予測することが多いです。
対外的に有名な事業ではなく、実は別の事業が稼ぎ頭になっていることなどもあり、その企業を取り巻く環境変化が見て取れるケースが多いですので、じっくり読み込んでおくことが大切です。会計・税理士事務所や監査法人の業界研究をするときに、他と比べてどのようなポジションにいるのかを研究するときにも役立ちます。
社員・環境・社会を大切にする企業であるか
CSRは「Corporate Social Responsibility」の略語で(企業の社会的責任を果たす)活動という意味を持っています。ここから社会的意義のある活動や、環境保存のためにその企業が行っている活動がわかります。また、福利厚生などを見れば、社員に対して還元する姿勢などがわかるため、社員・環境・社会を大切にする企業であるかどうかの判断が付きます。
転職先として検討している企業をこのような順を追って研究をすれば、その企業が大切にしていること、これから力を入れる分野、求めているスキルや人材などを理解することができます。
さらに研究を進めていくと、どのような働き方をしているかということまで見えてきます。そして、その働き方が自分に合うかどうかという判断をつけることもできるため、面接を受けなくても合う・合わないがわかります。
ここまで研究できていると最終選考でどんな質問をされても、志望理由や自分のアピールポイントに企業研究した内容を絡めて伝えることができるので、非常に説得力ある主張をすることができますよ。
現在の企業の研究を改めてしてみる
現在自分が勤めている企業の研究を改めてしてみると、転職する理由、実現したいことなどが明確になってきます。
転職で何か得られるのか?
まずは現在の企業で勤め続けた場合に得られることと、これから転職しようとしている企業で得られることの違いが何なのかを知りましょう。その違いがわかれば、転職で得られる新たな価値を知ることができます。その新たな価値はあなたのキャリアプランに沿ったものになっていますか?
将来のビジョンを見てから転職で得られる価値を考えたときに、整合性が取れているかどうかを考えることが大切です。
自分がどういう企業に勤めたいのかクリアになる
将来のビジョン、転職で得られること、今の自分の3つを結びつけたときに、整合性が取れないようであれば自分が求めている企業ではないといえます。また、将来のビジョンと今の自分を結んだときに足りない力が明確になればどこの企業で、あるいはどんな働き方で補えるのか明確になってきます。
企業研究を行うことで自分の転職方向性が自然と決めていけるというメリットもあります。
明るいキャリアアップのために便利な企業研究サイト
ここまで企業研究の方法やポイントをご紹介してきましたが、自分の大切なキャリアを構築していくために欠かせない企業研究に役立ちそうなサイトをご紹介していきます。
- マイナビ新卒紹介(就職エージェントサイト)
- パソナキャリア(転職エージェントサイト)
- エン転職(転職サイト)
企業研究一覧|マイナビ新卒紹介|新卒学生向け無料就職エージェントサービス
マイナビ新卒紹介(就職エージェント)は、新卒向けのサイトなだけあって非常にわかりやすい表現で企業研究のポイントや手段を教えてくれています。
ここで紹介されているOB・OG訪問や会社説明会、インターンシップなどは新卒ではないので開催されていませんが、その他のポイントは転職活動中でも役立つ情報になっていますのでぜひ実行してみてください。
パソナキャリアでは企業研究の前に必要な心構えや、具体的な研究方法などが簡潔にまとまっています。転職が初めてで全体感を捉えたい方は活用してみてください。
企業研究・業界研究のやり方|エンジャパンの転職大辞典|エン転職
エン転職は新卒と中途の違い、企業研究の具体的なやり方にいたるまで細かく説明してくれています。志望度合いによっての行動の違いや、企業研究をするときに気をつけるポイントなどをまとめてくれているので便利ですよ。
こちらも転職活動が初めての方にもわかりやすくまとまっていますので、ぜひご覧になってみてください。
おわりに
転職成功の早道を作ってくれる企業研究の具体的なやり方や、企業研究とは何かをご説明しました。特に質問を深堀りされることが多い面接や最終選考のときに、きちんとした企業研究を済ませていれば、他の企業とどう違うかを捉えて話すことができます。これは選考の結果に大きな差を生むはずです。
また、企業研究がしっかりされていることで入社意欲が高い、熱意があるという評価にもつながりますので、より選考を通過しやすくなりますよ。企業研究を生かして説得力のある受け答えをして内定を勝ち取れるように、ぜひ参考にしてみてください。
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