正直すぎてはいけません!転職活動で採用担当者が納得して合格を出す前職の退職理由の説明方法!
ポジティブな内容であれば容易に伝えられる退職理由も、年収や残業の多さ、人間関係などに不満があって退職した場合、差し障りなく説明するのはなかなか難しいですよね。転職活動において、前向きな将来展望と同様に退職理由も重要となります。
辞めた理由によっては、採用担当者や面接官に悪い印象を持たれることもあるからです。今回は、どうやったら好印象を与えられるか、どのような内容であれば悪い印象を持たれないか、そのために気をつけるポイントを紹介します。
転職すると決めたら
転職エージェントを探す
転職は人生における一大事ですから慎重に行うものです。転職活動を始める前に「なぜ転職したいのか?」「本当に転職したいのか?」「ひょっとしたら転職しなくてもいいのでは?」といったことを慎重に検討しなくてはなりません。
転職を決意したら、転職の相談から、面談・面接対策、入社後までサポートしてくれる転職エージェントを探しましょう。なぜなら、転職エージェントでは、相談の内容によっては転職希望者に転職を進めないことがあるからです。もしも現職の報酬面や待遇面での不満が退職の主たる理由であれば、退職を決意するまえに職場の上長と話し合いの場を持ってみるなどのアドバイスもしてくれます。
転職の理由にもよりますが、転職回数を増やすことはプラスにはなりません。将来、さらなる転職が必要になったときに「この時の転職は何のためだったのですか?」といった質問を受けることも想定できます。
理由があいまいだと「この人は自分のビジョンをしっかり持っていない人ではないか?」というような印象を与える可能性も考えられます。そうしたムダな転職をふせぐためにも、転職エージェントはおすすめです。
転職サイトを見る
転職を決意してすぐに退職するのではなく、転職サイトを見てみましょう。働いてみたい企業が求人を出しているか、希望職種で好条件のものがあるかなど、比較的簡単に探すことができます。
転職サイトによっては、職場の雰囲気や社員インタビューなどが掲載されています。特定のサイトだけでなく複数サイトを使って、求人情報をチェックしてみましょう。
なぜ転職したいのかを明確にする
現職に対する不満の中でも、特に我慢できなかったことが、転職する決意につながります。この、“自分が何を我慢できないのか”について、転職に成功する人ほどハッキリしています。なぜなら、退職理由は次の職場を選ぶ際の重要な判断基準になるからです。
残業が多いから、会社の方針と合わないから、仕事内容に不満があるから、給料が低いからなど、内容は人それぞれですが、退職理由自体に、良いも悪いもありません。重要なのは、自分が前職の何が不満だったのか、曖昧にしたまま転職活動を始めないことです。
理想的な職場へ確実に転職するためにも、まずは退職理由を明確にして、「最低でもこんな職場は選ばない」という基準を持っておきましょう。
前職に不満があって転職したい場合
年収
給与が低いと感じる場合、まず自分が給与に見合う仕事をしているかどうか見つめなおしてみましょう。企業は本当に優秀な人材は、それだけ対価を支払って雇用しようとします。
最初は給与面で不満があっても、年数をかけて昇給させるよう設定している企業もあります。
自分が本当に多くの給与をもらう働きをしているのかということも謙虚に受け止めなければいけません。
就業時間
残業時間が常識を越え、休みもほとんどないというような状況では、自分の生活を維持することもできません。健康面や精神面の不安もでてきます。自分の能力をある程度発揮するために、働くための環境を整えるということも大切になってくるのです。
ただ我慢をしていればよいというものではありません。残業時間は労働基準法で決められています。1カ月45時間、1年360時間以上を超える残業がある場合は、無理をせず転職を考えましょう。
人間関係
人間関係というのはどこの職場に行ってもなかなか複雑で難しいものです。人間関係のもつれが原因で転職を考えたとしても、本質を理解してもらうのはなかなか難しいですし、この人は人間関係のトラブルメーカーになりかねないという印象をもたれます。
自分のことは棚に上げて、他人への不満ばかりを言っているような自己中心的な考え方になっていないか、もう一度見つめなおしましょう。
その他
「家庭の事情」や「自分自身の病気」「結婚」など、転職理由がやむを得ない場合もあります。引っ越しを理由に転職する人もいます。引っ越しする理由もさまざまですが、転職理由として人事担当者が納得いく転職理由であるかということが重要です。
面接での説明の仕方を考える
年収
給与や年収の低さは退職理由としては問題ありませんが、ただ単に「給与が低かったので」と伝えるのは、仕事内容ややりがいよりも、福利厚生や待遇面を気にする人と判断される恐れがあります。できれば口に出さない方がベターですが、具体的な事例・データを挙げつつ、「業務で成し遂げた実績に給与が見合わなかったので」といった表現で伝えると、自己アピールにもなり、マイナスの印象を与えません。
また自分の人生設計と照らし合わせ、収入面でもより上を目指していきたい、といった表現で伝えるというのも一つの手です。自分の夢を叶えるための前向きな転職という印象を与えられるでしょう。
就業時間
退職理由が残業や休日出勤の多さの場合、不満不平だけ述べるのはNGです。前職で人間関係には満足していたことや、業務内容やフローの改善策を提案したことなど、自ら進んで課題解決に取り組んだことをアピールしましょう。
より効率良く成果をあげられる環境で働き、自身もスキルアップしていきたい、という表現も向上心・成長意欲につながるので、好印象を与えることができます。
人間関係
人間関係でのトラブルが原因で転職したという場合も、切り口を変えてポジティブに説明できるようにしましょう。例えば、「人間関係にトラブルがあり、チームで孤立してしまった」という実態でも、「チームで団結して一つの目標に向かって協力し合える職場で働きたいと思って転職を決めました」というように、言い方を変えると逆にいい印象を与えることができます。
その他
「家庭の事情」や「自分自身の病気」「結婚」などは、真実なので特に理由を隠す必要はありませんが、説明の仕方には少し工夫が必要です。なぜなら、転職がやむを得ないと理解してもらえる一方、「また同じ理由で辞めてしまうのではないか」と不安をもたれてしまうからです。現段階でどの程度解決しているのか、業務に与える影響がどれくらいあるかなどをうまく説明していきましょう。
前職の退職理由の印象を悪くさせない方法
退職理由は志望動機と連動させるように伝えれば、前向きな姿勢をアピールすることにつながります。例えば、退職理由が、「新しいチャレンジが受け入れられない環境」だった場合は、志望動機の「新しい提案が受け入れられやすく実現できる環境」とします。
退職する理由は、前職で嫌なことや合わなかったことがある、もしくは自分の希望を実現できない、という場合がほとんどです。転職では、それらが改善された新しい環境を求めるので、退職理由と志望動機は自然と結び付く場合が多いはず。
退職理由と志望動機が連動していることを意識して、準備、アピールするようにしましょう。ただし、志望動機は応募企業によって異なってくるので、志望動機を前提に退職理由を調整していくほうが良いでしょう。退職理由ありきで志望動機を考えてしまうとその企業に合った志望動機にならないかもしれません。
おわりに
転職を決意した理由がネガティブなものだったとすれば、それは採用担当者にとっても不安材料になる可能性があります。面接に臨む前に転職アドバイザーやキャリアコンサルタントに相談をして、模擬面接やアドバイスを受けておくことも一つの方法です。
特に人間関係が理由の場合などはなおさらで、相手を嫌な気持ちにする発言にならないよう、客観的に分析できていると安心です。これから転職活動をスタートする人は、明るく自信を持って転職理由を話す練習をしてみましょう。面接は、自分がどのような人間なのかということを「魅力的に」伝えることが大切です。
言い方や切り口を変えることで、同じ事象でも伝わり方を変えることができます。しっかりと面接 に備えて上記のポイントを練り、満足の行く転職につなげましょう!
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