会計士の転職に必要なのは人間力!?面接でアピールすべき資格以外の何かとは!?
会計士の転職を成功させるためには、何といっても面接がカギとなります。面接という限られた時間の中でいかに自分をアピールするかが内定するかいなかの要と言って間違いないでしょう。
けれども実際に、自分自身をどうやって売り込めばよいのかわかっていない人も多いはずです。資格や経験、スキルなど仕事に直結するアピールポイントだけではなく、長所や仕事への取り組み方など人間的な魅力もしっかり伝えなければ採用には繋がりません。
それでは一体どのタイミングで、何をどのようにアピールをすれば「採用したい」と思わせることができるのでしょうか。そこで今回は、面接でアピールするべき魅力とその正しい伝え方についてご紹介いたします。
面接でアピールするべき魅力とは?
面接は、言ってしまえば自分自身をプレゼンする場です。面接官の質問内容にただただ機械的に答えているだけでは、なかなか内定を勝ち取ることはできません。
質問に対して回答していく中で、あなた自身の魅力をしっかりと売り込んでいく必要があります。
面接でぜひアピールしたいポイントとして、「書類でアピールできる魅力」と「書類でアピールできない魅力」の2種類があります。まずはこの2種類について詳しくご説明します。
書類でアピールできる魅力
履歴書や職務経歴書などの書類に書くことでアピールできるあなたの魅力と言えば、何を思い浮かべますか?税理士や会計士の方なら、何と言っても資格と実務経験ですね。
どの科目の試験に合格していて、どういった事務所でどの程度の経験を積んでいるのか。それらを活かして新しい職場でどのように活躍できるのか。
このような内容は転職で税理士・会計士を採用する際に非常に大きなポイントとなります。
内容次第では面接を受けられるかどうかの判断基準になることもありますので、書類応募の段階でしっかりとアピールできるようにしておきましょう。
もちろん、面接の場でもこれらの実績を売り込むことを忘れてはいけません。書類に書いてある内容と同じであろうと、あなたの言葉できちんと語ることでより強くアピールすることができるでしょう。
書類でアピールできない魅力
しかし、面接の場において最もアピールする必要があるのは実は資格ではありません。先ほどお話したとおり、資格は書類でもアピールできるからです。
実は面接を勝ち抜くために一番大切にするべきなのは、書類ではアピールできない「人間力」なのです。
なぜなら面接官は面接を通して、その人物が信頼できる人物なのか、人間的にどんな魅力があるのか、職場に良い影響をもたらしてくれるかどうかなど、履歴書や職務経歴書を見ただけでは決してわからないところを確かめたいと考えているからです。
そもそも、資格や実務経験だけを見て採用してうまくいくなら面接を行う必要などありませんよね。
あなたがアピールすべき魅力は?
とは言っても、資格や経験のような確かなものとは違って「人間力」とは非常に抽象的なものですから、ここで少し具体的な例を5つ挙げておきましょう。
面接でアピールすると効果的だとされる代表的な魅力として、次のようなものがあります。きっとあなたに当てはまるものもあるはずです。
真面目に根気強く仕事に取り組める
真面目さと根気強さは、どんな職場でも求められ歓迎される性質でしょう。また人事担当として採用活動を行っていると、せっかく採用したのにすぐに辞めてしまうような人や、面接して採用が決まったあとに連絡がとれなくなるような人に出会うこともよくあります。
だから面接官は、その人材が真面目で根気強く仕事に取り組むことができる人間であるかどうかを本当によく見ています。
責任を持って仕事ができる
大事な仕事を任せることになる人材が責任感のある人間であるかどうかは採用する側にとっても非常に大切なポイントです。
無責任で人任せにしてしまうような人を採用してしまっては、既存の社員に余計な負担をかけるだけになってしまいます。自分の責任をきっちり果たせる人間だということがアピールできれば、好感を持ってもらえるでしょう。
積極的で行動力がある
転職市場では、即戦力として動ける人材を求められていることが多いです。そのため積極的で行動力がある人は好まれる傾向があります。
この積極性や行動力については面接時の態度で判断しやすいと考えられていますから、面接の場だからと言って謙遜しすぎたり遠慮したりする必要はありません。
指示をもらってから動くのではなく、自分からすすんで仕事をするタイプの人間であることを堂々とアピールしましょう。
色々な人とコミュニケーションがとれる
税理士や会計士のような専門職であっても、コミュニケーション力は高いに越したことはありません。
お客様と直接やりとりしながら業務を行うようなポジションではもちろんですが、転職の場合は例えば配属予定のチームのメンバーとなじめるかどうかや、年下の上司とうまくやれるかなど、既存社員との相性やバランスも考慮した上で採用を決定するということも少なくないからです。
色々な人とうまくコミュニケーションがとれるタイプの人ならこういった問題もクリアしやすいので、面接官に採用したいと思わせることができるでしょう。
素直で前向きな姿勢
どれだけ実績や経験があったとしても、新しい場所に転職すればそこでは一番の新人です。しかし、どうしても前の職場のやり方を引きずってしまったり、仕事への考え方でぶつかってしまったりと、経験値が高ければ高いほど新しい環境になじむまで時間がかかるということがあります。
その結果早期に退職してしまうということも少なくありません。そこで歓迎されるのが素直さと前向きな姿勢です。新しい仕事や考え方、環境をスムーズに受け入れ、その場所で前向きに仕事ができる人だと思わせることができれば評価もぐんと上がります。
面接で人間力をアピールする方法
いかがでしょう、あなたがアピールするべき人間的な魅力は見つかりましたか?ここからは実際に、面接の場でのアピール方法についてお話していきたいと思います。
人間力をアピールする方法には2パターンあります。「直接的にアピールする」方法と、「さりげなくアピールする」方法です。
直接的にアピールする方法
人間力をアピールする方法として最も簡単でわかりやすいのが、質問に対する回答でズバリ直接売り込んでしまう方法です。
例えば面接でよくある質問でもある「自己アピールをしてください」、「あなたの長所は?」、「前職でのあなたの評価は?」などの質問に対し、あなたの魅力を直接的に語ってアピールするのです。
この手の自己アピール系の質問は必ずと言っていいほど聞かれる質問だと思います。大切なのはこのチャンスを逃さずに、何をどうアピールするかをしっかり決めておくことと、謙遜せずに堂々と話すようにすることです。
何をどうアピールするかという点については、基本的にはあなたの最も長所となる部分を売り込むのが一番です。しかし、面接官が求めている人物像が明確な場合はそこに合わせてアピールするのも1つの手です。
例えばマネジメント職の候補として面接を受けに行くなら、素直さよりも行動力や積極性をアピールした方が印象は良いでしょう。
いずれにせよ直接的なアピールはわかりやすく簡単ですから、あなたの魅力を十分に伝えられるようしっかり準備しておくことが大切です。
さりげなくアピールする方法
もう1つが、人間力をさりげなくアピールする方法です。先に挙げたような自己アピール系の質問は、面接の中で1回か多くてもせいぜい2回しかないはずです。
この限られたアピールタイムだけであなたの人間的な魅力を十分に伝えるのは難しいでしょう。そこで効果的なのが、面接の場と時間いっぱいを利用して、あなたの魅力をさりげなくアピールする方法です。
例えば、どれだけ言葉で「どんな人ともコミュニケーションをとることができます」とアピールしても、面接での受け答えがたどたどしかったり会話のキャッチボールがうまくできなかったりすれば全く説得力はありません。
反対に、面接官と上手にコミュニケーションをとることができれば何も言わなくても「コミュニケーション力が高い人だな」と思わせることができます。これが、さりげなくアピールする方法です。直接的な言葉で自分を売り込むより何倍も説得力が増します。
このように、人間的な魅力をさりげなくアピールすることを意識して面接に取り組めば、どんな質問もアピールチャンスに変えることができます。「自己PRをしてください」なんていう質問を待つ必要などまったくないのです。
終わりに
転職市場において、資格やスキル、実績が重要視されていることは言うまでもありません。しかし実際に採用してもらうためには、同じような資格や経験を持ったライバルたちに勝つ必要があります。そこで勝敗を分けるのが人間力です。
だから面接では、質問への答え方や立ち居振る舞い、面接官とのやりとりを通じてあなたの人間的な魅力を伝えることが大切です。
人間力は時には資格よりも強い武器にもなります。まずは自分自身のアピールポイントを分析し、面接官に「採用したい!」と思わせられるような売り込み方を考えることからはじめてみてください。
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