できる会計士なら知っていて当然!転職の履歴書に記載すると高評価な業務経験はコレ!
転職をする際に絶対に必要になる履歴書や職務経歴書などの応募書類。そこに何を書くかによって、書類が通過するかどうか、面接に臨む人事や現場社員の採用への本気度などにも影響することはご存じの方も多いはずです。
しかし実際に書いてみると、意外にポイントを押さえた書き方ができず、なかなか書類が通過しない、面接でもうまくアピールできないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、履歴書や職務経歴書にどのような業務経験を書けば高評価を得られるのか、10のポイントでまとめました。
これから転職を考えている方、今転職活動中の方はぜひ参考にして、自分の転職活動がうまくいくように努力してみてください。
転職の履歴書の書き方で知っておきたい3つのポイント
転職するときの履歴書の書き方で、知っておきたいポイント3つをご紹介します。
- 1.業務経験は詳細に記述する
- 2.転職先の業種、職種に合わせてアピールポイントを変える
- 3.数字を入れ込んで簡潔に表現する
ひとつずつ詳しく解説していきます。
1.業務経験は詳細に記述する
業務経験については、詳細に記述するのが基本です。監査法人から一般企業、会計事務所からコンサルファームなど会計士は業種をまたいで転職することが多いです。
そのため、他業種の業務を詳しく知らない人事担当者に面接してもらうこともよくあります。そんな場合に詳細な業務経験が書いていなければ、あなたの能力を正確に理解できない場合があるのです。
詳細に記述していればあなたの能力が十分に伝わり、相手側も理解しやすいという2つのメリットが生まれます。
2.転職先の業種、職種に合わせてアピールポイントを変える
転職先の業種や職種に合わせて、アピールポイントを変えていくことも大切なポイントとなります。監査法人から財務、戦略、会計、M&Aなどのコンサルファームに転職を考えている場合、例えば国際基準での会計経験、M&A関連業務、企業再生関連業務などをどのくらい経験しているのかなどが重要となります。
人事担当者としては、「あなたにどのくらい仕事を任せられるのか」という観点でものを見ています。人事の観点に合わせて履歴書・職務経歴書を書くことができると、非常に印象よく伝わるはずです。
3.数字を入れ込んで簡潔に表現する
アピールできると考えるとついつい長文で自分を表現したくなってしまいますが、履歴書に書けるスペースは限られています。そのため、簡潔に表現をすることが必要です。
簡潔な文章の中でも説得力を増すためにどのような工夫ができるかというと、数字を入れ込んで説明をする方法がおすすめです。
同じような業務をするとはいえ違う会社で勤務しているわけですから、その会社の評価基準などは誰にもわかりません。ただ、数字を入れ込んで表現をすれば誰でもわかる基準ができます。他と比較したときに、あなたの能力を評価してくれる可能性が高まります。
このような観点で数字を入れ込んで履歴書を作成することは、非常に重要なポイントといえます。
履歴書にこの業務経験を書いて高評価を得よう!
履歴書に書くポイントがわかったところで、次に高評価を得られる可能性のあるポイントを10個まとめました。ぜひ参考にして履歴書・職務経歴書に盛り込み、魅力的な応募書類を作ってみてください。
- インチャージ(主査)などのマネジメント経験
- 財務諸表分析
- 内部統制
- 国際会計
- 担当勘定科目
- デューデリジェンス業務
- アニュアルレポート支援業務
- 経理、財務業務
- 原価、経費関連業務
- 英語を使った業務経験
詳しくご紹介していきます。
インチャージ(主査)などのマネジメント経験
インチャージ(主査)というのは、監査業務で何名かのプロジェクトチームを組んでマネジメントするという仕事を指します。そのためマネジメント職を経験しているかどうかということは、この経験の有無で伝えられます。
30歳以上の場合はマネジメント経験を求められるケースが非常に多いため、経験があるようであれば絶対に明記することをおすすめします。
たとえサブチャージ経験であっても、監督する立場からものを見ている経験があるのとないのとでは大きく異なります。ぜひアピールをしていきましょう。
財務諸表分析
企業が発行する財務諸表を読み、企業運営の適切な方向性を考える仕事です。この経験の長さによって、投資・信用・内部管理などを任せられるかどうかを判断できます。どこまで業務を任されていたのかを明記するようにしましょう。
内部統制
内部統制とは業務を効率的に行い、ルールなどを守ることで不正を防ぐ手立てを考えるプロセスを指します。これには継続的な監視や、リスクを考慮して対応することなどがあります。企業運営が安全に行われるよう、ポイントを押さえた業務ができるかどうかは非常に重要なポイントです。
国際会計
国際会計に関しては「会計基準を国際基準に合わせて対応できる」という能力で、今後さらに求められるようになっていく可能性が高いためアピールすべき内容です。また、主業務として行っていたのか、補佐で入っていたのかの違いも大きいのでぜひ記述しておきましょう。
担当勘定科目
どのような仕事であっても担当勘定科目がどの部分であったかなどは、明確にしておく必要があります。なぜかというと転職を希望している企業で、必要な科目の経験があるかを見られるからです。その科目で何を担当していたのかなど、詳しい記述が必要となります。
デューデリジェンス業務
デューデリジェンスの業務に関してもデューデリジェンス業務を何年程度行ってきたのか、対象企業の規模、業種は何か、メインで携わったのかどうかが経験として必要です。
アニュアルレポート支援業務
企業が発行するアニュアルレポートの作成支援をどのように行ったのかということも非常に重要です。もし英文で行っているようであれば、業務経験として非常に魅力的ですので必ず明記しましょう。
経理、財務業務
経理や財務業務についても経験があるようであれば、どのようなことを月次年次で行っていたのかを明確に記述しましょう。どのような資料を作成した経験があるのか、管理実績がどこまであるのか、銀行の対応をしていたかなどさまざまなポイントで見られます。
原価、経費関連業務
原価や経費関連の業務に関しても、管理や実績集計、内容の分析まで任されていたなどさまざまな段階があります。経験したポイントを押さえてまとめておくことで、先方にも非常に伝わりやすい履歴書となります。
英語を使った業務経験
社内で英語を使ったコミュニケーションを取ることがあったかどうか、また何の文書を英語で作成したことがあるのかなどがわかれば、あなたの英語力も伝わりやすくなります。ぜひTOEICの点数と一緒に伝えるようにしましょう。
まとめ
会計士が転職のときに履歴書に書くべき、業務経験のポイントをまとめてご紹介しました。こんなことまで書くのか、と思われる方も多いかもしれません。
しかし、別の企業に入社するのであれば、その方に伝わりやすい文章で記述することがマナーです。面接で伝えればよいと思っていたとしても、書類に通過できなければ面接をしてもらうことができません。
自分の可能性を広げるためにも、ぜひ参考にして好印象な履歴書を作り転職活動を成功させてみてください。
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