大変?高収入?英語は必須?外資系企業に転職したいなら知っておきたいこと
外資系企業と聞くとあなたはどんなイメージを思い浮かべますか?「すごくドライで仕事が厳しそう」「1,000万円以上のプレーヤーが多い」「ビジネス英語が話せなければ絶対に転職なんて無理!」このように人それぞれ、抱えるイメージは違うはずです。
そんな「転職先には向いていないかも」と感じてしまうような、少し怖いイメージが先行する場合も多い外資系企業。しかし、転職先として魅力的なポイントもたくさんあります!転職先として選ぶときに、知っておきたいことをご紹介していきますので、ぜひ外資系企業の転職活動に活かしてみてください!
外資系企業とは
外資系企業とは外国の法人、もしくは海外資本で設立された企業という意味です。そんな海外資本が入った外資系企業のイメージと実態をご紹介していきます。
イメージ
外資系企業に抱くイメージとして、プラスとマイナスで比較してみましょう。
<良いイメージ>
- オンとオフがはっきりしている
- ワークライフバランス重視
- ダイバーシティ推進
- 働き方が自由
<良くないイメージ>
- 成果が上がらなければ簡単に雇用が打ち切られる
- 仕事内容がハード
- 徹底的な成果主義
- 残業という概念がない
上記のようにさまざまな働き方のイメージがあります。良いイメージでいうと仕事はしっかりするけれども、休むときにはしっかり休む、家族との時間を大切にするということが特徴として挙げられます。また、たくさんの民族が働いているため、それぞれの民族に対して差別のない環境を作るという先進的な取り組みをしているというイメージもあります。
また、働き方もリモートや直行直帰、副業OKなど自由度が高いことも知られていますね。それに対し、良くないイメージとしては、激務であること、成果主義、雇用が不安定という部分があります。アメリカだけではありませんが、アメリカに代表されるホワイトカラーの働き方のイメージがこれにピッタリという方も多いはずです。
このように、国内企業は年功序列、外資系は実力主義など、◯◯系企業という言葉にある程度のイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
実際の企業例
もちろん外資系企業はイメージ通りに激務であること、英語はビジネスレベルが必要であること、徹底的な実力主義であることもあります。しかし外資系企業の全体がこのイメージと合致するわけではありません。
外資系企業の種類は大きくわけて3つあり、それぞれの成り立ちも異なります。
- 1.海外本社企業の日本子会社
- 2.海外企業による日本企業の買収(例:ウォルマートと西友)
- 3.海外企業と日本企業の共同出資
ひとくくりで外資系企業と呼ばれていますが、全員が外国人であるわけではありません。2の日本企業が買収された場合や、3の共同出資の場合、そして1の場合であってもどんな戦略を取るかによって企業の運営方法は変わってくるのです。
このように日本との共同出資や、日本法人として設立されているケースなどもあるため、外資系企業でも日本人メインの職場か、外国人比率が高い職場かは一概に言えないのです。またどの国が本社であるかによって、その企業の大切にしているポイントなども変わってきます。
例えばアメリカのウォール街などにある企業が、もし日本に進出した場合は海外ドラマで見るような昼夜を問わず働く激務のイメージ通りの働き方になるかもしれません。または、ヨーロッパ系の企業であれば比較的本国で大切にされるワークライフバランスの取れる企業かもしれません。その企業の本社や設立者の思いによって運営には大きく違いが出てきます。
外資系企業の収入
外資系企業の収入は日本企業に比べて高いのが通常です。これは日本の企業にある退職金などの老後の保障や、日本企業では取り入れているところも多い住宅手当などがほとんどないからです。
さらに成果給としてもらえるインセンティブなどの金額も高くなるケースが多くなります。高パフォーマー人材は年収1,000万円や2,000万円以上も獲得するケースもあるため、やはり高給な仕事といえます。
この理由として挙げられるのが、成果を上げられない人を雇用しておかないので、上げた成果に対して還元できる体制になっていること。そのため、採用活動も優秀な人材を採るため、とても力を入れて行っています。
外資系の監査法人に話を移すと、有名なBIG4はすべて外資系企業で仕事上も国際税務などを専門性の高い英文をやりとりしますので英語は必須となります。また、収入についても一般的な大卒平均と比べると10万円前後の差があるので、大きく差がついているといえますね。その後のステップとしては管理職になってからさらにグンと年収が上がります。
外資系企業のワークライフバランス
外資系企業の場合は「残業する人は仕事ができない人」とみなされ、休日出勤なども基本的にないことが特徴です。有給消化もできるのが当たり前という感覚でオン・オフをしっかり切り分けています。
しかし反面、海外との連絡を取らなければならない場合などは夜間でも早朝でも構いなく働くことになります。イレギュラ―でこういった海外との取引がありますから、完全ではないものの基本的には日本よりもプライベートを重視する傾向にあります。
外資系企業への転職で求められる人材
実力主義で若いうちからどんどん仕事がしたい!どこででも生きていける力をつけたい、高給が魅力的、比較的個人主義で働きたい、英語力を活かしたい、優秀な仲間と一緒に働きたいという方は外資系企業での勤務に向いています。
厳しい面もありますが、逆に言うと優秀な人達に囲まれているから、皆から吸収できることも多いですし、雇用が安定していないことでどうなっても生きていける力をつけようと考えることもできます。
また、外資系で鍛えられた人材ですから、次に例えば日本企業に転職する際にもキャリアアップできる可能性が高まります。転職市場でも、価値を高く見積もってもらえる可能性がありますよ。
外資系企業への転職で求められるスキル
- 英語力
- コミット力
- 継続的なパフォーマンス
- 自己管理能力
少なからず資本の入っている国が海外ですから、英語力があるに越したことはありません。また海外本社の企業であれば本社とのやりとりができることは大切です。もちろん業務で英語を使う場合は、TOEIC900点レベルの英語力が必要になるという認識を持っておきましょう。
どの企業でも必要なポイントですが、決められた目標をきちんと達成すること、自分で決めた約束を達成することなど、企業や自分に対する約束にコミットすることが大切です。成果を上げられなければ雇用が続かない可能性もありますので、言ったことを守れる人材であるように努力しましょう。
コミット力とも共通しますが、一瞬だけ業績がよく後は悪いという繰り返しは評価を下げるポイントになります。コンスタントに成績をあげるパフォーマンスを継続していれば、会社に必要な人材と思ってもらえるはずです。
残業なし、フレキシブルな働き方を選ぶこともできる外資系企業の場合、自分自身のことを管理する必要があります。管理できないと逆に長時間労働になる、成果が上がらないというような弊害が出てくることもあります。
自分で自分の仕事の仕方を管理できるように、スケジュールを立ててそのとおりに実行するのがよいでしょう。計画として妥当性があるのかも含めて検討し、自分のいまの能力で実施できる少し上を目指すようにするのがポイントです。
準備しておくと良い質疑応答
一般的に準備しておくべき志望動機や自己PR、強み弱みなど以外に下記のような質問についても準備しておくことをおすすめします。
- 他の人よりも自分を選んだ方がよい理由
- 批判されたときはどう対応するか
- 今の企業からの評価について、それに対してどう思うかなど
数多くいる入社希望者の中で、「なぜあなたを採る必要があるか」「あなたを採用するとどんな価値があるのか」を明確に述べられるようにしておきましょう。ここでは謙遜などを入れずに、自分のアピールの時間と捉えてコミュニケーションをとるのがおすすめです
どんなタイミングでもパフォーマンスを下げないために必要なのがストレス耐性です。人とのコミュニケーションがうまく取れれば、ストレスを感じずに良いパフォーマンスを継続することができます。批判されたときや苦手な人などのキーワードを使ってその人の対処方法を見ています。
どんなときでも左右されないという回答を返せるように、日頃から批判されたらどう返すかを考えてシミュレーションしておきましょう。どうしてもイメージするのが難しければ、友人に頼んでみて模擬面接を行うとよいでしょう。
自分の弱みをうまく準備して答えたとしても、このような聞かれ方をするとポロッと本音の弱みが出てしまいやすいので注意しましょう。自分が評価されているポイントを思い出して、それに対して思ったことも最終的にポジティブに変換できるように準備をしておきましょう。
おわりに
外資系企業といっても、その企業の成り立ちや本社の国などによってさまざまな違いがあります。外資系企業で活躍したいのであればその違いを調べ、自分のワークスタイルに合う企業かどうかを把握しておきましょう。そして、外資系企業に転職する前に求められるスキルを磨いて、自由と成果主義が共存する外資系企業で自分の力を試してみてください!
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