人と差がつく転職活動!会計士で英語もできるなら、目指したい転職先7選
会計士資格を取り、英語も得意!というあなた。人とは違う、ハイキャリアな転職をしてみたいと考えているのではないでしょうか。
公認会計士資格だけでも非常に難しい試験であるため、取得していること自体がすごいのですが、英語も話せるようになるとさらにキャリアの幅が広がります。より多くの転職先職種の中から、自分の求める転職先を見つけることができるのです。そうすれば年収アップするだけでなく、ハイキャリアの仕事が経験できます。
それを基としてさらにハイクラスなキャリアステップを踏むことができるため、常に刺激的な仕事人生を送ることができますよ。ぜひこちらの記事を参考に転職先を検討し、ハイキャリアな転職先をゲットしてみてください。
英語ができるとはどのレベル?自分のレベルを知ろう
まず英語ができるといっても、人によって「できる」の定義が違います。まずは会計士で英語が求められる職場では、どのレベルが通用するレベルなのかを知っておきましょう。わかりやすいようにTOEICのレベルでお伝えしていきます。
1.TOEIC700点台
TOEIC700点台のスキルの方は簡単な読み書きと会話ができるレベルといわれています。ビジネス英会話ではなく、日常会話の簡単なものができるイメージです。
たまに英文のメールがくる程度の対応であればある程度対応することができますが、難易度の高い会計の英文文書を解読するなどの流暢なレベルには達していません。
「会計士で英語ができる」といっても、このレベルでは仕事でほぼ通用しないレベルといえます。まれに若手の人材が先輩についてIFRS(国際会計基準)について学べる業務を担当していた場合などは、もう少しTOEICのレベルを上げる、あるいは見込みがありそうであればポテンシャル採用として採用してもらえる可能性も高まります。
あくまで基礎的な英語力となりますので、実務経験を積んでより英語力を鍛えていけば、さらに上のキャリアを目指すことが可能になります。
2.TOEIC800点台
TOEIC800点台の方の場合は社内レベルのミーティングであれば、対応できるレベルです。英文の読解ができ、英文の財務諸表などの公式な文書を読むことができること、簡単な英文メールでのやりとりが可能です。監査法人の国際業務で働くのであれば、この程度+実務経験が必要と考えられます。
3.TOEIC900点以上
800点台よりもさらに難易度の高い英語の読み書きと会話、意志を伝える会話が求められるのがTOEICではネイティブレベルといわれる900点台です。
900点以上のレベルとしては3つに分かれています。社内レベル、社外レベル、高度な社外交渉レベルと分かれており、その能力によって転職できる先が違います。
管理部門職(財務・経理)などの場合は、交渉する場面がありませんので社内レベル程度の会話でOKです。アドバイザリー業務を行うコンサルティングファームなどで働く管理職では、社外レベルの会話ができるレベルが求められます。
さらに外資系の投資銀行、あるいは外資系企業の役員に近いレベルでは、非常に難易度の高いネゴシエーションを行うために高度な英語力と交渉力が必要となります。社外とのやりとりレベルでいえば、一般的な求人ではあまり見かけないハイクラスの転職案件となります。
若手の方はそこまでのレベルを求められることは、まずありませんので安心してください。30代前半まではある程度英語ができればポテンシャル採用をしてくれる可能性もありますが、英語を使って会計士として身を立てたいのであれば、TOEIC800点以上は最低でも取っておくことをおすすめします。
しかし、TOEICの点数がこれだけあるからといって、交渉力や自分の意見を伝えることができるかどうはわかりません。あくまで純粋な英語力ということで、点数を参考にしてください。
将来的に社外とのやりとりが盛んな場所で働きたい方、ハードな交渉をする仕事を目指したい方は、どのように英語力や交渉力を鍛えていくのか、というキャリアプランを練っておくことが必要です。
また、英語もできて会計士の資格も持っているのであれば、早めに米国公認会計士の資格を取っておくことをおすすめします。パッと見で英語とIFRS(国際会計基準)を理解していることが伝わりますので、転職にも有利に働いてくれるはずですよ。
英語ができる会計士が目指したい転職先7選
求められる英語力の違いがわかったところで、英語ができる会計士の方が目指すのにおすすめの転職先を7つご紹介します。
BIG4大手監査法人系列FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)
BIG4大手監査法人系列FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)は、デューデリジェンスやバリュエーション、M&Aアドバイザリーなどを行うコンサルティングファームです。それぞれについてご紹介していきます。
- 財務デューデリジェンス、バリュエーション
- PEファンド向けデューデリジェンス
- M&Aアドバイザリー
「デューデリジェンス」とは、主にM&Aなどで行われる企業の価値をリスクも含めて適正に評価すること、「バリュエーション」とは投資の価値を計算する、事業を経済的に評価することを指します。
大手の企業になってくれば買収に動くことや、投資をして資金を確保するという方法を実行しています。このような企業に対して適切な評価を行うことで、企業運営の一助となる仕事ができるのです。
「PEファンド」とは、機関投資家、個人投資家などから未公開株を取得し、経営を改善してからIPOや売却を行うことでリターンを得るというビジネスを指します。このPEファンド向けにデューデリジェンスをすることで、その企業への投資が適切かどうか、判断することができるのです。
財務視点だけでなく、事業的な観点からもアドバイスをする仕事です。海外企業を対象としたM&Aも最近では積極的に行われています。そのため、英語力を持った方をM&Aアドバイザリー部門も必要としています。
BIG4大手監査法人
- IFRS(国際会計基準)部門
BIG4などの大手監査法人ではIFRS(国際会計基準)の部門が設けられており、国際的な会計基準での会計を行っています。英語力があればここで働くことも可能となります。
投資ファンド
BIG4大手監査法人系列FASを経て転職するなら、先程ご紹介したPEファンドのような投資ファンドに転職するのがおすすめです。海外も含めて難易度の高い交渉をすることが多いため、非常に高度な英語力が求められます。
外資系、日系投資銀行
現在監査法人系列のFASなどにお勤めの方は、ハイキャリアである投資銀行への転職も目指してみるのがおすすめです。こちらも同じくかなり高度なネゴシエーションを行う必要があります。英語力と交渉力をFASで鍛えてから、キャリアチェンジを行うのがおすすめです。
非常にハードな仕事ではありますが、そのぶん年収も高くやりがいもあるので刺激的な仕事といえます。
大手総合商社
海外との取引が多いため、業務上英語が欠かせません。電話やメールでのやりとり、IFRS(国際会計基準)での会計業務が必要となります。また、移転価格対応、国際税務戦略などにも対応する必要があります。
メガバンク
大手総合商社と同じくIFRS(国際会計基準)での財務諸表作成や、会計業務などを行う必要があります。
海外にある会計事務所
海外にある会計事務所では、社内社外ともにコミュニケーションがすべて英語ですのでTOEIC900点以上あることが望ましいです。会社の風土や働き方によってもう少し低い点数でも問題ない場合もありますので、点数だけで決めずに一度コミュニケーションを取ってみてください。
まとめ
会計士資格と英語力を持っている場合、非常にキャリアの広がりがあることを知っていただけたかと思います英語力を鍛えていく過程で、交渉力も一緒に鍛えていければさらにハイキャリアな仕事に転職することもできます。
ぜひやりたい仕事をするためにも、英語力と交渉力を一緒に鍛え続けてみてはいかがでしょうか。
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