目指せ、脱サラの星!起業して個人事業主になる前に知っておきたいこと&準備まとめ
いよいよ脱サラして個人事業主になる!と決めたあなた。でもその前にサラリーマンから個人事業主になるとどんな違いがあるのかご存知でしょうか。メリットとデメリットは?まずは両方をしっかり把握してみましょう。
保険関係
サラリーマンと個人事業主の間で最も大きな違いがあるのは保険関係です。どんな違いがあるのでしょうか。見ていきましょう。
加入できる保険はどう変わる?
サラリーマンは普通、4つの社会保険に入っています。労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金です。個人事業主になると労災保険と雇用保険に加入できなくなり、個人事業主の保険は健康保険と国民年金の2つだけになります。
さらにサラリーマンは保険料を会社が負担してくれます。雇用保険は会社が半分以上、健康保険と厚生年金は会社が半分払い、労災保険は会社が全額負担です。それに対して個人事業主になると全額自分で支払わなければならなくなります。サラリーマンがいかに手厚く守られているかよく分かります。
休業補償はあるかないか?
健康保険は3割負担であることは個人事業主、サラリーマン共に同じです。しかし、サラリーマンが加入している健康保険は“被保険者保険”と言いますが、病気やけがをして会社を休まなければいけなくなった時、給与の約60%が最大で1年6か月の間支給されます。
つまり休業中は会社からの給与は出ないものの、健康保険がカバーしてくれるというわけです。では個人事業主はどうでしょうか。個人事業主も健康保険に入っています。しかし、同じ健康保険でもこちらの場合、休業補償はありません!会社とはなんとありがたいのでしょう!文句を言いながら働いていた人は思わず感謝したくなりませんか?
個人事業主になったら
個人事業主になったらすぐにやるべきことがあります。近くの市役所の窓口に行き、国民年金と国民健康保険の加入手続きをします。これはできるだけ早く行います。万が一、加入してない間に病院に行ったりすると全額負担になります。
会社によっては加入していた健康保険を継続する「任意加入」が可能ですから問い合わせてみましょう。ただし、保険料は2倍になり、全額負担になります。
保険関係まとめ
- サラリーマンは会社に手厚く守られている!
- サラリーマンの時に比べると個人事業者は保険料が倍になる!
- それでもあなたは個人事業主を選びますか?
年金
今の30~40代が年金をもらう頃はもらえる金額が減ると言われている年金。おまけに年々値上がりしています。サラリーマンと個人事業主ではどんな違いがあるのでしょうか。
年金の保証内容
年金は老後のためだけのそなえではありません。3つの保証を兼ねています。年を取った時に支給される老齢年金、病気や事故などで障害者になった時支給される障害年金、一家の働き手が亡くなった時家族に支給される遺族年金の3つです。労災保険がない個人事業主にとっては必要な保障です。
個人事業主とサラリーマンの年金
サラリーマンの場合、厚生年金になり、半分を会社が負担してくれます。ところが個人事業主は国民年金になり全額支払わなくてはならなくなります。
年金を安くする
国民年金の保険料は平成29年4月~平成30年3月までは、16,490円/月です。平成20年は15,100円でしたからずいぶん値上がりしていますね。この16,490×12か月=197,880円にもなります。個人事業主はこれを全額支払うことになります。
ただし一年分か半年分を前納すると1,000~4000円の割引が受けられます。支払わなければならないので思い切って支払って割引を受けてみてはどうでしょうか。
国民年金まとめ
- サラリーマンは年金を会社が半額を支払ってくれるが個人事業主は全額負担。
- 国民年金は個人事業主にとっては必須の保証がついている。
- どうせ払わなければいけないのなら前納で得しよう。
起業のメリット・デメリットにはどんなものがある?
ここまでは保険・年金関係を見てきました。かなり大きな違いがあることが分かりました。それでは実際に起業した場合のメリット・デメリットにはどんなものがあるのか見ていきましょう。
起業のメリット
なんといってもいちばんのメリットは、自分の裁量で物事を決定できるという決定権の保持とリーダーシップを発揮できることです。自分が培ってきたことを存分に発揮できます。誰かの命令に従って動くのではなく、自分が心底良いと信じられるものに全力を注げる仕事であれば時間を忘れて没頭できます。
起業すると困難なことに遭遇することが増えます。サラリーマン時代は仲間がいてともに励まし合いながら頑張ることができました。でも個人事業主になると一人で判断し、決めなくてはなりません。
これは考えようによっては孤独で辛い状況ではありますが、ここで正面から立ち向かって試行錯誤することで人として大きく成長することができます。ちょっとやそっとのことでは動じなくなることでしょう。
収入と働く時間を自分で決めやすくなります。決めるだけではお金は入ってきませんが、目標を決めることでどれだけどのように仕事をこなせばいいのか自分で決めることができます。自分で決めたことなので最後まで頑張るモチベーションも続きます。
起業のデメリット
サラリーマンの時は多少残業があったかもしれませんが、提示には一応仕事は終わり、「休みの時間」を持つことができます。しかし個人事業主、社長になると自由時間がないことがあります。
特に創業期は土日もないくらい仕事に追われてしまうということもあります。個人事業主になったら好きな時に仕事ができる!というのは幻想です。自分のやりたい仕事ができる!と思っても実績もないと記事仕事を選んでいたら収入は減ってしまいます。
サラリーマンだったら自分が苦手な部分は他の得意な人にやってもらうこともできます。しかし個人事業主になったらすべて自分でやらなければならなくなります。その一例が確定申告です。初年度はきっと苦労することになるでしょう。
自分で自分に厳しくしないと堕落する可能性が大きくなります。サラリーマンの時は苦手な上司がいて日々苦痛を感じていたかもしれません。でも個人事業主になれば目の上のタンコブは消えます。
嬉しいかもしれませんが、自分の欠点や失敗を指摘してくれる人がいなくなるということは、よほど自分で厳しくしないと堕落していく可能性があるということです。
個人事業主になる前に
個人事業主になる前にしておいた方がいいことはあるでしょうか。
クレジットカードを作っておいた方がいい
これは本当のようです。なぜなら個人事業主になるといわゆる“信用力”が落ち、クレジットカードを新規に作りにくくなり、審査落ちしやすくなります。勤続年数の長いサラリーマンの時に今後必要になりそうなカードを作っておいた方が無難です。
住宅ローンを組むなら会社員のうちに
住宅ローンを今後組む予定がある場合は、絶対に企業に勤めている内に組んでおいたほうがいいです。特にもしあなたが上場企業に勤めている場合は金利優遇がある場合もあるのです。住宅ローンは会社員の内に組んで下さい。
簿記・会計の勉強
お金の管理を自分でしなければいけませんので個人事業主になるなら簿記三級くらいの知識は欲しいところです。事業が実際に始まってしまってから勉強をしつつ事業を回すという方法もできなくはないですが、仕事に没頭すべき時にほかのことを勉強しようという気にはなりにくいものです。
終わりに
個人事業主とサラリーマン、どちらにもメリット・デメリットはあります。全てひっくるめてどちらがいいと思いましたか?大事なのはあなたの意志です。
成功している人は誰もが一度や二度ならず失敗をしているといいます。失敗してもそこから学び取り、立ち上がる姿勢が大切です。意志あるところに道はできます。よく考えて選びましょう。
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