転職して良かった!キャリアアップに成功する人が気をつけているポイント総まとめ
転職しようと決意するときには誰しも、キャリアアップしたいと考えて転職に踏み切るはずです。しかし年収が下がる、キャリアの分断が起きるなど、ネガティブな問題も起こり得るのが転職活動です。そんな中で転職の度に必ずキャリアアップするにはどうすればいいのでしょうか。
まず転職のメリットと・デメリットを紹介し、転職前の3つの活動についてご紹介します。ぜひ活用してキャリアアップし、理想の転職先をゲットしてみてはいかがでしょうか。
転職のメリット
転職のイメージとして「今の会社が嫌で辞める」と考えている方もいるかもしれませんが、自分の将来の夢に向かうために必要な能力を身につけたいがために転職する場合もたくさんあります。人それぞれ転職に望むものは違ってきますが、一般的に転職するメリットとしては以下の3つがあります。
収入アップ
まずは収入をアップさせることです。転職をするときに必ず年収を上げることを1つの目標に掲げている人もいます。もちろんお金だけではないですが、その人の仕事の対価として払われるのが報酬ですので、もらえる報酬が上がっていくのは大きな充実感につながるはずです。
また家族が増えたなど、個人的、かつ現実的な理由で収入を増やしたい、年齢相応に年収を上げていきたいと考える方も多いです。
新しい環境・人間関係
転職の1つの大きな魅力として挙げられるのが新しい環境と新しい人間関係です。新たな環境に入ればこれまでとはまったく別の環境が存在しているため、新たな学びや刺激を得ることができます。同じところで働くよりも他方面から学びを得ることができるため、自身の成長につながっていきます。
また、人間関係も大きく変化します。1つの所に長くいるとさまざまな利害関係が生まれてきます。また、人脈も固定化してしまうため、新たな学びが得られなくなってしまうのです。転職によってすべてを新しくすれば、常にさらされる利害関係からのストレスのかかる状況を脱することができます。それによってさまざまな悩みから解放され、さらに自由なアクションを起こすことができます。
業務範囲の拡大
今まで監査法人で事業会社の税務を行っていた人が金融機関に勤めるようになり、資産運用アドバイザーを始めた場合、仕事内容が法人に対する税務と、個人に対する資産運用に関するアドバイスに変わるため経験する領域が全く違います。この2つを経験することで転職先としての場所が単純に広がることが考えられます。
また個人の税理士事務所にいた方が、スタートアップしたばかりの企業の管理部門で働くことを考えると、これまで経験したことのない圧倒的な量の仕事を幅広くさばいていく必要が出てきます。その業務で税務以外の企業の経営に必要なこと、スタートアップの管理部門で行うべきことがわかります。
そのノウハウが求められ、他のスタートアップ企業の顧問となるなど、さまざまな働き方が派生してくる可能性があります。
転職のデメリット
逆に転職のデメリットとして挙げられるものもいくつかあります。
キャリア構築が短いとジョブホッパーになる
キャリアが2、3年でコロコロと変わり、統一感のあるキャリア構築ができていない場合はジョブホッパーと呼ばれる「転職を繰り返す人」としてのレッテルが貼られてしまいます。ジョブホッパーとして認識されてしまうと労働市場では非常に価値が低い人材として見られる可能性があるため、以前よりもかなり低い年収で働かなければならない場合も出てきます。そして何よりこの経歴は職歴として残っていくので消すことができず、一生ついて回ります。
必ず年収UPとも限らない
年収をアップさせようとして転職する方も多いですが、実際には年収が下がる転職をするケースも多くあります。もちろんその後のキャリアを考えていったん年収が低い状態で入社するというケースや、働き方を変えたため年収が低くなるというケースもあります。
しかし、そういった転職でなくとも自分の市場価値が低く、あるいは前に高く評価されていたため、年収が下がることはよくあることなのです。必ずキャリアアップをする、あるいは年収を上げる転職をするにはそれ相応のスキルとアピール能力が必要になります。
転職する前にしておきたいこと
勤めている職場が嫌になったとしても衝動的に止めるのではなく、計画的に止めることができるように転職する前に必ずやっておきたいことを3つご紹介しておきます。
- 1.自分がこれまで身につけた能力を把握する
- 2.将来のキャリアに必要な能力を考える
- 3.今の職場で何を身につけたら退職するかを決める
1つずつご紹介していきます。
1.自分がこれまで身につけた能力を把握する
これまでの社会人経験で自分のこれまでに身につけた能力には何があるでしょうか。まずはこれまでの自分の仕事を棚卸ししてみましょう。
- 担当した業界や担当した業務は何ができる程度までにスキルアップしているか
- それは同期に比べてどうか
- 現時点で希望する事務所や監査法人の面接官にアピールするなら何をアピールするか
このように具体的に棚卸しと自分に対する問いかけを行っていきましょう。まだ面接などの対策をしていない段階ではありますが、アピールするポイントを考えることが重要です。自信を持って力をつけられたといえる状況か、そうでないのかを考えましょう。
また、時系列順で振り返ると、こんなことができるようになったという自分の変化を、年を追って見ていくことができます。その年ごとにどの部分が何のおかげで成長したのかを把握しておきましょう。
2.将来のキャリアに必要な能力を考える
自分が目指している将来のキャリアに対して、1で分析した能力は何合目まできていますか?それは計画に対してどの程度足りないでしょうか。どうすれば埋めることができるかということを自問してみてください。
もしまだ将来の計画を作っていないのであれば、検討して決めてみてください。ゴールが決まれば走りたい気持ちも生まれますし、目的意識も生まれるため、楽しく仕事をすることができるはずです。
そして将来のキャリア-現在のキャリア=足りないキャリアとなりますので、どういった職場に行けばそれが計画通りに実現できるかを探してみてください。
3.今の職場で何を身につけたら退職するかを決める
2で計算した足りないキャリアを埋める転職のためには、今の仕事で身につける能力を決めましょう。そして半年、1年などの区切りを決めて全力でチャレンジしてみてください。退職する予定日から逆算して、能力を身につけるまで実際に働ける日数が決まっていれば、どのような努力をしないと達成できないかが明確になります。こうすることで自分のやる気にも火がつき、目的を達成できるようになるはずです。
退職をするのは簡単ですが、その職場で学べること(自分に必要なもの)を身につけられたのか?という観点で考えると、すぐに退職することが得策なのかを冷静に考えることができます。退職前にぜひこの3ステップで将来を考え、新たな目標を持って残りの仕事に取り組んでみてください。一生懸命やった先に、得られるものがあるはずです。
転職するなら相談すべき相手とは?
転職するときに相談すべき相手とは、あらゆる業界の「活躍している人材」です。同業界にいればなおさらよいのですが、同業界でなくても楽しみながら仕事をしている人、キャリアアップを実現している人などに転職について相談してみましょう。
そのときにその人が仕事に対してどのような考え方をしているかを聞くと、キャリアアップへのヒントを得ることができるはずです。また、貴重な話を聞ける機会ですから、さまざまな考え方を吸収してみてください。
おわりに
転職のメリット・デメリットと、転職する前に必要になる準備を詳しくご紹介しました。転職をするときに必ずキャリアアップするには、転職前に自分のキャリアプランを今一度設計し直すことが大切です。今の自分の位置、そしてゴールの位置を見据え、これから身につけるべきスキルを明確にすれば行動に移せます。
キャリアアップしている人は常に仕事を楽しんでいます。あなたも今より輝いた自分になるために期限をつけてまずは努力することから始めてみることをおすすめします。
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