え、知らないの?社内外プレゼン・会議で発言の説得力が大幅アップする経営者なら知っておきたい格言10選
「ハングリーであれ、愚かであれ。」
世界的に著名な経営者が好んで口にした格言ですが、それが誰だかわかりますか?これは、経営者を目指す人間であれば知らないわけがない、アップル創業者のスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学卒業式で卒業生に向けて贈った言葉です。
優れた経営者になるためには、会計、法律、人材育成などさまざまなジャンルの知識を持っていなければなりませんが、経営者としての主軸となるマインドに、先駆者たちの格言は欠かせません。
さまざまな経験をもとに成功を納めた起業家たちの言葉を反芻して、いずれこれらに並ぶ格言を残す経営者になれるよう精進しましょう。そんなハッとさせられる格言をご紹介します。
日本の経営者
日本で起業をする場合、やはり身近に感じるのは日本人の経営者の言葉ですよね。特に昭和の高度経済成長期という時代背景のもとに起業し現在でも日本を代表する企業として名高い企業の創業者の言葉は、心にぐっとくるものがあるはずです。
商売とは、感動を与えることである。
これはパナソニック(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げ、「経営の神様」とも呼ばれた松下幸之助氏の言葉です。日本人であれば知らない人はいないであろうパナソニックの創業のみならず、晩年は松下政経塾を立ち上げ日本をリードする人材の育成にも努めました。
そんな松下幸之助氏のモットーとも言えるこの言葉は、これから起業家として歩む誰しもの心に留めておきたい格言でしょう。
誰も争うために商売しているわけではありません。
こちらもまた松下幸之助氏の言葉です。「切磋琢磨して起業を成功させたい」という気持ちが膨らめば膨らむほど争う気持ちも同様に膨らむものですが、松下幸之助氏はそれを真っ向から否定しています。
人々に感動を与えることこそが商売である、という考えは経営者であれば忘れてはいけないことですね。
アイディアが重要なのではない。一つのアイディアをどうやって、具体的にしていくかが重要だ。
これは盛田昭夫氏とともに日本の電気機器史を作ってきたソニーの創業者の一人である井深大氏の言葉です。現在の電子立国日本の基礎を築いた彼の言葉は常にものの本質を捉えており、ビジネスのみならずその格言には哲学の要素が多く詰まっていると言われています。
井深大氏は起業家としてだけでなく、幼児教育や社会福祉にも大きな貢献をしており、社会全体を見渡した発言のできる人間としても尊敬できますね。
もったいないようだけど、捨てることが、一番巧妙な方法だね。捨てることを惜しんでいるヤツは、いつまでたってもできないね。
これは輸送用機器メーカー本田技研工業(通称:ホンダ)の創業者である本田宗一郎氏の言葉です。従業員から「オヤジ」として親しまれ、同時にその徹底した経営理念や向上心から恐れられてもいたと言われています。
先に挙げた井深大氏とは親友という関係にあり、経営者として意見を交わす中で数々の格言が生まれました。得ることばかりを考えてしまいがちな経営者にも耳が痛くも、すばらしい成長機会につながる言葉ではないでしょうか。
海外の経営者
この小さな島国日本でこれだけ世界に通用する経営者が生まれているということは非常に誇らしいことですよね。どの方も現在の日本には欠かせない経営者でありながら、また人間としても立派な人物であったことが伺えます。
しかし、21世紀に起業を目指す方々であればやはりグローバルな視点を持ち、海外の経営者の持つマインドセットも身につけておきたいところです。世界を代表する経営者の格言にはどのようなものがあるのでしょうか。
最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ。
これはiPhoneやiMac、iPadを世に生み出したアップル社の共同設立者の一人、スティーブ・ジョブス氏の言葉です。現在我々が当たり前のように使用しているiPhoneやiPadは彼のアイディア無しには生まれませんでした。
残念ながら56歳という若さでこの世を既に去っていますが、彼のプロダクトへの向き合い方、技術への熱心さは現在のアップル社でも生き続けています。それまでの「足し算」の技術に対し「引き算」の美学を提唱したスティーブ・ジョブス氏の言葉には、物が溢れた世の中だからこそ大切にしたいスピリットが詰まっています。
ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取れるかをいつも考えるのではなく、人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである。
これは『人を動かす』や『道は開ける』といった対人スキルに関する著名な著書の執筆をはじめ自己啓発の第一人者となったデール・カーネギー氏の言葉です。経営者というのは、利益を生み出さずに前身することが難しいものです。
しかし、デール・カーネギー氏はそんな時こそ、他者に対してどれだけのことをしてあげられるかによって結果が生まれると提唱しています。自己中心的な考えを持ってしまいそうな時には立ち返りたい言葉ですね。
問題解決を図るよりも、新しい機会に着目して創造せよ。
これは数年前に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海書)という小説で日本でも広く有名になったユダヤ系オーストリア人経営学者、ピーター・ドラッカー氏の言葉です。
ピーター・ドラッカー氏は、誰にでも強みが存在し、また変化するチャンスがあると信じ、もし現在の環境が成長機会につながらないのであればすぐに立ち去り優れた環境を選択することの重要性を提唱しました。
今後経営で壁にぶつかった時には、「このプロジェクトは○○が原因でうまくいかなかった」と考え続けるよりも、新たな機会に視点を移してみるきっかけになる言葉ですよね。
ビジネス以外に関する格言
ここまで、経営をしていく上で心に留めておきたい格言をご紹介してきましたが、ビジネス以外で人生を豊かにする格言もご紹介します。経営者になると、四六時中仕事のことが頭を占領してしまいますが、何のために仕事をしているのかと立ち返るきっかけになればいいですね。
人生という試合で最も重要なのは、休憩時間の得点である。
これは革命期のフランスの軍人であり政治家、ナポレオン・ボナパルト氏(通称:ナポレオン)の言葉です。フランス革命後の混乱を収拾して、軍事独裁政権を樹立した歴史的人物であるナポレオン・ボナパルト氏は後にナポレオン戦争で失脚するまで、現在のフランスの礎となる政治、経済、文化を築き上げた英雄です。
そんな知識にも経験にも長けていたナポレオン氏が何よりも重要視したのが休息でした。常に前衛的なアイディアを生み出し、実践していくには十分な休息が欠かせないのだという教えは、働きすぎである日本人だからこそ心に刻んでおきたいものです。
速度を上げるばかりが、人生ではない。
これはインドの弁護士、宗教家そして政治指導者であったマハトマ・ガンディー(通称:ガンジー)の言葉です。マハトマ・ガンディー氏は自己の利益ばかりを追求し、戦争や人種差別が横行する社会に苦言を呈した人物として世界的に著名です。
そんなガンディー氏もまた、生き急ぐ現代人に対し「立ち止まって足元を整えることの大切さ」を訴え続けました。競争社会で経営をするからこそ、時にはこの言葉に触れて立ち止まれたらいいですね。
逃げた者はもう一度戦える。
これは古代ギリシアの政治家・弁論家デモステネスの言葉です。昨年ハンガリーのことわざを元にした『逃げるは恥だが役に立つ』という題名のドラマが大流行したのが記憶に新しいですが、やはり賢く戦うものほど、戦う場所の見極めに長けている、という意味でしょうか。
不必要な場面で戦々恐々とせずここぞという時に本領を発揮できたら、それこそ真の経営者と言えますよね。
おわりに
「好きな座右の銘はありますか?」と聞かれる機会はそんなに多くありませんが、自己紹介やプレゼンの中で今回紹介したような格言を交えて話ができると経営の知識だけではなく人間としての厚みも感じさせること間違いなしです。
歴史に残る人物の言葉にはそれ相応の重みがあり、また自分自身が経営をしていく上で直面するさまざまな場面できっとこれらの言葉が生きてくるでしょう。社員と共有することで、会社の方向性を定めていくこともできるので、ぜひトライしてみてくださいね。
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