経営者としての成功・失敗を決定する必須の手法!新規設立した会社の集客法7選
会社の新規設立、誠におめでとうございます。御社の事業が花開き、実り豊かなものとなりますよう心よりお祈りいたします。
ピーター・ドラッカーは、事業の目的とは顧客を創造する事であると喝破しましたが、顧客を創造するために必要な事のひとつに集客があります。スタートアップ企業がよく惑わされる幻想のひとつに、「我々の製品やサービスは優秀だから宣伝したり集客したりする必要はない。
モノが良いので勝手に売れるのだ」といったものがあります。しかし、これは往々にして実際に幻想であるケースが多いのです。
私が見たところ、多くのスタートアップ企業は集客が出来なくて事業が立ち行かなくなります。どんなに素晴らしい製品やサービスを持っていても、それを買ってくれる顧客を集められなければ会社は存続出来ません。
スタートアップ企業つまり新規設立した会社は、集客しなければ会社を継続できないという事を肝に銘じる必要があります。
声を上げなければ誰もあなたの会社の存在に気づかない
スタートアップ企業の経営者がまず理解しておく必要があるのは、声を上げなければ誰もあなたの会社の存在に気づかないという事実です。
ここで言う声を上げるという事は、社会や消費者に対して自社の存在をアピールするという意味です。自社の存在をアピールしなければ、消費者にとってあなたの会社は存在していないも同然です。
総務省の調査によると、我が国に流通するデータ量は2005年から2013年までの8年間で8.7倍に増加、13.5エクサバイトに達したそうです。
世界中の全ての人をもってしても消費する事が出来ない膨大な量の情報が、テレビ、新聞、ラジオ、インターネットなどのメディアを介して流通しているのです。
つまり、現代の日本人は膨大な情報流通の中に生きており、あなたの方から声を上げない限り、あなたやあなたの会社が人々に知られる事は決してないのです。いや、より厳密にいえば、たとえ声を上げたとしても、その声が人々に届く可能性も恐ろしく低いのです。
1.ホームページは基本中の基本
集客するための必要条件は声を上げる事ですが、どのように声を上げるのが良いのでしょうか。まず、基本となるのはホームページです。
マーケティングの世界ではハブ(Hub)という言葉を使いますが、ハブとは「中心」という意味です。羽田空港や関西空港をハブ空港などと呼びますが、それらと同様、ホームページを情報発信のハブにすることが肝心です。
ホームページをハブにするためには、ホームページにあなたの会社の基本情報に加えて、あなたの会社のUSPを盛り込む必要があります。
USPとはUnique Selling Propositionの略ですが、要するに、「あなたの会社だけが提供できる売り」の事です。あなたの会社の製品、サービス、あるいは会社理念などの、他社にはない強みや差別化要因を、出来るだけ詳しくホームページに盛り込む必要があります。
2.ブログも必須
ホームページに加え、ブログも立ち上げましょう。ブログは既存のブログプラットフォームなどを使えば簡単に開設出来ます。
可能であれば、自前のブログを自前のドメインネームとともに開設する事をおすすめしますが、予算や人力的に難しければ、無理にやる必要はないでしょう。
ブログでは、上に挙げたUSPに関する記事を、出来れば毎日投稿してください。ブログは記事がどんどん蓄積されて、それがGoogleなどの検索エンジンの検索対象になって行きます。
検索エンジンの検索対象となると検索結果ページに表示される回数も増え、検索結果順位も少しずつ上がって行きます。
ブログ記事を執筆する際は、出来るだけ自社のUSPに関するテーマに絞る事が必要です。一般的な会社関連のブログでは、執筆担当者の趣味や時節の話題などの記事が書かれるケースが少なくないですが、集客という面からはお勧めできません。
ブログ記事の文字数ですが、最低500字、出来れば1000字程度を目途にして下さい。最近のGoogleは文字数の長さに関係なく、記事の内容でページの良し悪しを判断するようになって来ています。また、ブログはホームページと必ず相互にリンクして下さい。
3.ソーシャルメディアではFacebookとTwitterを
ブログを立ち上げたら、FacebookとTwitterのアカウントも開設しましょう。いずれも無料で、会社名で開設出来ます。
また、多くのブログプラットフォームではFacebookとTwitterへのリンクを作成する機能が提供されているので、ブログに記事を投稿したら、直ちにFacebookとTwitterへリンクして下さい。
FacebookとTwitterのフォロワーが増えて来ると、それぞれからのトラフィックがブログに集まるようになります。
4.SEO対策
サーチエンジン対策、いわゆるSEOですが、これはあまり過剰に行う必要はないでしょう。SEOの対象となるのは主にホームページとブログですが、自社のUSPに特化してコンテンツや記事を書いていれば、自然に検索エンジンの検索対象になって行きます。
また、記事で自社のUSPについて書く際に、自然に自社の製品名やサービス名も記載されるはずです。最近の検索エンジンのアルゴリズムは、小手先のSEO工作を正確に判別しますので、不自然にキーワードを盛り込むことなどしない方が良いです。
一番のSEO対策は、自社のUSPに関する記事を、読む人がメリットを感じる内容に仕立てる事です。
5.Call to Action
集客に際して重要な事は、ホームページやブログを訪れてくれた見込み客があなたの会社へコンタクト出来る仕組みを用意しておく事です。
電話、問い合わせフォーム、メール、FAX等々、出来るだけたくさんの手段を用意して下さい。可能であれば、ホームページとブログのページの一部として常に表示されているといいでしょう。
6.ワードリスティング広告
以上に加え、Google AdWordsなどのワードリスティング広告を使うのも手です。Google AdWordsは1日数百円程度の低予算で出稿でき、パフォーマンスを見ながら少しずつ予算を上げて行くといった使い方ができます。
あなたの会社のUSPに関連するキーワードで広告を出し、ホームページへのトラフィックを増やす事が可能です。ホームページやブログを立ち上げたばかりで、自然検索から来るトラフィックが少ないうちは、ワードリスティング広告の利用を検討して下さい。
7.インバウンド・マーケティングがお勧め
自社のターゲット層に有用なコンテンツをホームページやブログに掲載し、Googleなどの検索エンジンを通じてこちらへ来てもらうマーケティング戦略を「インバウンド・マーケティング」と呼びます。
情報が世界的にオーバーフローしている今日、従来型のプッシュ型のアウトバウンド・マーケティングに加え、インバウンド・マーケティングの有効性が改めて認識されています。
インバウンド・マーケティングを展開する際に最も大切なのは、顧客に有用なコンテンツを定期的に発信し続けることです。それゆえ、上に挙げたブログ、Facebook、Twitterで、コンテンツを定期的に発信して行く必要があります。
コンテンツ発信の頻度ですが、出来ればそれぞれ毎日1回は投稿してください。難しい場合は、1週間に最低3-4日の投稿を目指して下さい。1週間に1回程度の投稿では、コンテンツの蓄積が進まず、インバウンド・マーケティングの成立が非常に困難になります。
「インバウンド・マーケティング」の提唱者、ブライアン・ハリガン氏は、ブログやソーシャルメディアに投稿されるコンテンツを「目に見えない資産」だとしていますが、コンテンツを毎日投稿する事で実際に検索エンジンの検索対象が蓄積されて行きます。1年もすればライバルに相当の差をつけられること請け合いです。
最後に
起業という夢を叶えてようやく実現した先にはさまざまな知識・工夫が必要で驚かれている方も少なくないかと思います。
ひとつひとつをきちんと理解して実行していけば必ず実を結ぶことばかりですが、まずそのノウハウがないと進めていかれないのも事実です。
しかし、起業をされたからにはそれらを味方につけてホームページ、ブログ、ソーシャルメディア、ワードリスティング広告等を上手に活用し、御社のUSPを意識して集客プロセスを確立させて下さいね。
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